最新のイボに対するワクチン療法。パピローマウイルスの駆逐を促す海外で使われている効果的な内服薬も併用する時があります。
より副作用の少ない、治療効果の高いとのデータが報告されているイボのダイレクトワクチン治療を行います。アメリカのメイヨークリニックなど、トップランクのクリニックで採用されている治療法になります。
成人の症例では、最新の
も併用します。イボの箇所を特定の温度に保ち、一時的に炎症を起こし、パピローマウイルスに感染した細胞をアポトーシス(死)に導きます。注射による痛み以外も瘢痕形成のリスクもない、全く新しい治療法です。遺伝子治療の詳細はこちら
近年判明した、パピローマウイルスを駆逐する免疫T細胞を活性化する内服薬も同時に用いる事があります。
また、液体窒素の治療で、ものすごい痛みが苦痛、また、受けられているお子様が痛がっているのを見る事が堪え難い、という事もあるかと思います。
ご希望の場合は、ごく少量の麻酔を使うことにより、眠りに近い状態、痛みのかなり少ない状態で、治療を行う事も可能です。保険診療では混合診療ができない事から制度上、使う事ができません。
で、有効性が非常に高い
イボ(尋常性疣贅)のダイレクトワクチン療法
イボ(尋常性疣贅)に対して、抗原を用い免疫を活性化させ完全な根治を目指す免疫療法を行っています。
イボ(尋常性疣贅):イボ(尋常性疣贅)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により起こり、人から人へ移ります。イボ(尋常性疣贅)の免疫療法では、ヒトパピローマウイルス(HPV)を体から排除する免疫を活性化させ、体からヒトパピローマウイルスを完全に排除します。
⬆ヒトパピローマウイルス(HPV)の拡大図です
保険適応のイボ(尋常性疣贅)治療は冷凍凝固となりますが、完治率が低く、数年間にわたって通院する事も稀ではありません。特に、爪の周囲のイボ(尋常性疣贅)、足の裏のイボ(尋常性疣贅)は保険診療での治療は効果があまり期待できません。
そうすると、毎週病院に通う必要がうまれ、時間的にも非常に多くの時間が必要になります。費用も数年間延々とかかる場合があり、トータルで考えるとかなりの時間と費用が必要になります(3~4年通っているのに完治しない、という方にもよく出会います)。仕事があるビジネスマンや、忙しい主婦の方、学生には毎週や2週間に1回の通院で治療されるのは大きな負担です。人生をかなり浪費しているといっても過言ではありません。練習が休めないスポーツマンや、プロのアスリートの方で、足にイボができたりすると、人生を左右するほど困ってしまうこともよくあります。早く治そうと強く液体窒素をあてれば、しばらく安静が必要でまともに練習できません。
人の目につく部位である場合、やけど跡のようになってしまい、美容的にも心理的にも非常に大きな問題となる場合もあります。
治療の際、総合病院では待ち時間が非常に長いことも多く、半日がかりであることがほとんどです。そうかといって、開業のクリニックでは、あまりに強い治療がやりにくいため液体窒素などを弱めに噴射されることが多いです。自由診療では炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で削る、などもやっていますが、これは液体窒素療法同様、根治させるのは困難で、かつ瘢痕形成、色素沈着、脱出の危険性が非常に高いです。
いつまでたっても治らず、イボ(尋常性疣贅)は感染性の病気ですので、他の部位にも感染して悪化していく、ということがよくおこります。さらに他人にもうつりますので、お子様などの家族の方や恋人などの周囲の方にイボ(尋常性疣贅)をうつす可能性がでてきます。
免疫療法のメリット
•1〜5回の治療で完全な根治が期待できる。
•保険治療やレーザー治療で起きる可能性のある、瘢痕形成、傷跡形成、色素脱失(白班)、色素沈着の可能性がない。
•長期間通う必要がない。(時間的コストの圧倒的に大幅な削減が可能)
•治療に伴う痛みが少ない。
•イボ(尋常性疣贅)の原因となるパピローマウイルスに対する免疫を活性化するので、一カ所のイボに対する治療のみで、全身のイボに対する効果がある。
•再発が圧倒的に少ない。
一部の日本の大学病院などで行われている体の全てのイボ(尋常性疣贅)に対して行う接触免疫療法とは若干異なり、治療は最新の研究成果に基づく注射による治療で、麻酔をした上で極細の針を使い、一カ所の一番大きいイボをメインとして、免疫を活性化させるための極少量の注射を行うので、痛みも少なく、瘢痕形成、かぶれ、かゆみなどの副作用がより低いものになります。
効果
イボ(尋常性疣贅):効果としては、様々な正式に発表されているデータにおいて、90%の方に効果があり、80%の方はイボ(尋常性疣贅)の面積上8割以上の治癒、70%の方は完全に根治します。希望された場合は、そのデータの閲覧が可能です(診察後)。
年齢が若いひとほど効果がある事が分かっており、小学生以上から治療可能です。
日本では知る限り、当院以外で行われておりませんが、アメリカの教科書にはきちんと記載されている治療法で、アメリカでは広く行われています。
年齢の若い方(40才以下)、顔面など瘢痕が気になる場所のイボ(通常の治療では瘢痕形成の可能性が高いため)、冷凍凝固で良くならなかったイボ(尋常性疣贅)、多発性のイボ(尋常性疣贅)、爪の周囲のイボ(尋常性疣贅)、足の裏のイボ(尋常性疣贅)、面積の大きいイボ(尋常性疣贅、冷凍凝固では副作用が大きくなります)、効果の早い治療を望む方、小さなお子様などが家族にいて移す心配のある方には良い適応です。
欧米では、冷凍凝固の効果が不十分だった場合の次の治療オプションとして位置づけられていますが、特に、顔面や、女性で治療による瘢痕形成が気になる方には、第一選択肢の治療として考えて良いとされています。
症例写真
副作用、治療できない方
副作用
アレルギー反応、風邪様症状、頭痛、注射部位の一時的な膨疹、しこり、掻痒、ヘルペスなど(全て1%以下)
治療できない方
喘息の既往のあるかた、血管性浮腫の既往のある方、βブロッカー(血圧のお薬として使う事があり)服薬中の方、ステロイドなどの薬剤、HIVなどの感染症で免疫抑制状態にある方、使用する薬剤に対し過剰な免疫反応がでる方、妊娠中の方には行えません。
費用
通常1回 ¥79800(+tax)
遺伝子治療との併用で割引されます。
症状によっては、ダイレクトワクチン単独での治療はお受けできないケースがあります。
若年(20代前半位まで)の方の方が、効果が強いです。特に10代までのケースでは、かなり効果が高いです。
逆に、症状が出てから期間が長い方、足の裏、高齢の方は効果が出にくいため、遺伝子治療とセットでの治療となります。小学生までの年齢では、足の裏のイボもワクチン単独で治療可能です。
※診察料、内服薬、外用薬、遺伝子治療は別途になります。
※医療費控除は適応可能です。所得により治療費の最大55%が返還されます。
ある方のダイレクトワクチンを打った後の免疫能力の変化ですが、TARCと呼ばれる免疫の指標が、上昇して活性化されています。免疫能がアップしている事データからも分かりました。
ヒトパピローマウイルス(HPV)による皮膚皮膚の感染は、前癌性角化症および扁平上皮癌の発生を促します。 パピローマウイルス属の高リスクHPV型の細胞の性質を転換し、細胞を癌化させると知られています。
実際に治療を受けられた方の声