老人性のイボ、脂漏性角化症へのMicro laser surgery
老人性のイボ、脂漏性角化症とは:50歳異常の方の90%以上に見られる病態ですが、若年(10代などでも)見られます。
老人性のイボ、脂漏性角化症の原因:紫外線による遺伝子損傷、もしくは皮膚炎からの発生が考えられていますが、紫外線を浴びない部分にも発生します。成長因子の受容体、FRFR3と言われる遺伝子に変異があると言われております。老人性のシミから発生する事もあります。シミとイボの違いは大雑把に言うと、盛り上がっているかいないかです。老人性のイボ(脂漏性角化症)は放置すると皮膚癌が発生する事があります。炎症をもつと苔癬様角化症という病気に発展する事があります。
老人性のイボ、脂漏性角化症の症状:大きさは1mm~数cm。色調は肌色、黄色、グレー、茶色で、扁平〜隆起性の病変です。炎症をもつと赤くなり、周囲に湿疹を生じる場合があります。あるエリアに集中的に出来る事があります。
老人性のイボ亜型:
黒色丘疹性皮膚病
stucco角化症
巨細胞棘皮癌
老人性のイボと内臓の癌の関係:老人性のイボが急に大きくなった、何個もでてきたという場合は、まれに内臓(消化器)の癌が隠れている事があります。leser-trelat signと呼ばれているものです。当院では、最新のDNA検査により、ごく初期の消化器癌を検知する事が可能ですので、疑わしい場合はこちらの検査も受ける事が可能です。
老人性のイボと皮膚癌との関係:老人性のイボは皮膚癌との分別が難しい場合があります。一般的には、ダーモスコピーと言われる拡大鏡で病変を見て、疑わしければ、切除して、専門的な癌特異的な検査に提出します。